コラム Posted on 2025年8月26日

私立高校の授業料実質無償化について解説!神奈川県の支援制度についても

近年、私立高校の授業料に対する公的支援が充実し、「私立でも授業料が実質無償になる」制度が注目を集めています。

 

家庭の経済的負担が軽減され、進学先の選択肢が広がるため、多くの保護者や中学生にとって重要な制度です。今回の記事では、全国的な高校授業料無償化の制度概要に加えて、神奈川県が独自に設けている支援制度についても解説します。

 

神奈川県内で私立高校への進学をご検討されている場合には、ぜひ参考にしてください。

 

高校の授業料無償化とは?

 

すべての学生が経済的事情に左右されることなく、安心して高校に通える環境を整えるために国が実施している修学支援制度です。

 

公立高校では2010年度から授業料無償化が開始され、私立高校についても所得制限を設けながら段階的に拡充されてきました。

 

昨年度までは、年収910万円未満の世帯に対して、年間11万8800円が公立・私立問わず支給されており、私立高校に通う世帯には、所得に応じて追加支援が上乗せされる仕組みでした。各自治体では、独自の支援制度が設けられており、実質的に授業料が完全無償となるケースもあります。

 

2025年度からは、11万8800円の支給に関する所得制限が撤廃され、高校生全員が対象になっています。そして2026年度からは、私立高校向けの上乗せ支援についても所得制限が撤廃され、全国平均授業料にあたる最大45万7000円まで支給され、私立高校の無償化が実現される見通しです。

 

対象校

・高等学校(全日制・定時制・通信制)

・中等教育学校の後期課程(中高一貫校の高校部分)

・特別支援学校の高等部

・高等専門学校(高専)の1〜3年生

・専修学校高等課程(職業教育などを行う学校の中卒が対象)

・専修学校一般課程・各種学校のうち、国家資格者養成課程を有するもの

・外国人学校(文部科学省が告示指定した学校)

・海上技術学校

 

申し込み方法

修学支援金の申請は、基本的に在籍している学校を通じて行います。保護者が所得情報等を提出することで審査が行われます。

 

制度の詳細や必要書類、申請期限などについては、在籍校または各都道府県の教育委員会にご確認ください。

 

参考:令和7年算(高校生等への修学支援)

 

高校の授業料無償化に関する注意点

授業料無償化制度は、経済的な理由で高校進学をためらうことがないよう設けられている支援制度ですが、利用にあたっては知っておくべき注意点もいくつかあります。

 

授業料以外の費用はかかる

まず大きな注意点は、授業料以外の費用がかかるという点です。制服代・教材費・修学旅行費・PTA会費など、学校生活に必要な費用の多くは別途自己負担となるため、事前に必要経費を把握しておくことが重要です。なお、一部自治体ではそれらの費用も補助する制度を別途設けている場合があります。

 

申請しないと支給されない

この制度は支給要件を満たしていても自動的に適用されるわけではありません。利用には所定の手続きと申請が必要です。学校を通じて申請書類の提出を求められるため、案内が届いた際には期限や必要書類をしっかり確認し、申請を行うことが支給の前提となります。

 

【神奈川県】私立学校学費支援制度

神奈川県では、私立高等学校等に通う生徒の学費負担を軽減するために「私立学校学費支援制度」が設けられています。国の「高等学校等就学支援金制度」と併用できる制度で、県独自でさらに手厚い補助が行われています。

 

支給対象

生徒・保護者とも県内在住で、県内にある私立高等学校等に通う生徒が対象です。単身赴任により保護者の一方が県外在住(国内)の場合にも対象になります。

 

支給額

2025年度に関しては、年収約750万円未満の世帯(多子世帯は約910万円未満)に対して、最大468,000円までの授業料の支援が実施されます。入学金については、生活保護世帯および住民税非課税世帯(年収約270万円未満)に対して、最大211,000円まで支援されます。

 

その他の支援制度

制服代・教材費といった授業料以外の教育費の負担を軽減する制度もあります。家庭の経済状況に合わせ、学びを支える仕組みが整っています。

 

【神奈川県】私立学校学費支援制度の詳細はこちら

 

私立高校の授業料実質無償化について

 

高校の授業料実質無償化は、経済的な負担を軽減し、すべての生徒が進学の機会を得られるようにする重要な支援です。特に神奈川県では、私立高校に通う生徒への独自の支援制度も充実しており、世帯の収入に応じて入学金や授業料の全額が補助されるケースもあります。申請手続きや対象条件をしっかり確認し、制度を最大限に活用しましょう。

 

なお、本校、横浜創学館高等学校も国の高等学校等就学支援金制度や神奈川県独自の制度の対象になる学校です。本校では、特別進学・文理選抜・総合進学と多彩なコースを用意し、生徒一人ひとりの夢の実現を支援しています。進学・就職に向けた充実したサポート体制で、ICT教育も取り入れ、行事や部活動も盛んです。

 

学びと成長が可能な環境が整っておりますので、ご興味がございましたらぜひ説明会・オープンスクールに足をお運びください。

 

説明会・オープンスクールの詳細はこちら

 

Post Author: Souxhy057SHGal@08

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